進歩性

邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【20】進歩性欠如の考え方;数値限定発明(2)有効数字と誤差

数値限定発明で注意を要するのは、「有効数字」(有効桁数)と「誤差」(測定誤差、製造誤差)の問題である。 これまでの判例では、四捨五入や誤差を含めた数値範囲まで、権利範囲(技術的範囲)を広げることは認められていない。特許権が及ぶ数値範囲を確認...
特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<5>キッコーマン・野菜エキス特許

キッコーマン株式会社の特許第6244494号は、特定の野菜成分(白菜、タマネギ、キャベツ)からなる、汎用性の高い野菜エキスに関する。異議申立てされたが、野菜成分の種類とそれらの含有量を限定する訂正を行い、権利維持された。キッコーマン株式会社...
邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【19】進歩性欠如の考え方;数値限定発明(1)臨界的意義と別異の効果

数値限定を用いて発明を特定している特許の無効化に際しては、数値範囲の記載された先行技術文献を見つけるとともに、発明の効果が、顕著なものではないことや、公知の効果とまったく異なる別の効果ではないことを主張できる先行技術文献を見つけることが重要...
邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【18】進歩性欠如の考え方:容易想到の論理構築

進歩性欠如の理由での無効化には、進歩性を否定する方向に働く要素と肯定する方向に働く要素との両方を理解した上で、当業者が発明を容易に想到できたことを主張できる論理を構築(論理付け)できる先行文献を見つけられることが必要である。「進歩性」につい...
特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<2>サントリー・ビールテイスト飲料特許

サントリー株式会社の特許第6087625号は、消泡剤を添加して、ノンアルコールビールの味のボディ感等を改善する製造方法特許。異議申立に対して、サントリーは、含有成分の濃度範囲の限定および消泡剤の種類と添加濃度の限定を行った結果、進歩性有りと...
特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<1>日本製粉・挽き肉入りソース特許

日本製粉株式会社の特許第6040741号「挽肉入りソースの製造方法」は、ボロネーゼソースなどの製造方法に関し、挽肉焼成調理時の挽肉の厚さとオーブンの温度を数値限定した特許。異議申立され、日本製粉は訂正したが、進歩性欠如及び記載不備の理由で取...
特許権、不安定さが内在する権利

(32)特許権の不安定さを生む要因 その7;出願テクニック

広く、強い特許を出願するための指南書が多数出されているが、一般的には審査における最重要ポイントは「進歩性」をクリアすること、「新規な」「異質な」効果が主張できれば特許性が高まる。特許出願の指南書が多数出版されている。また、セミナーも頻繁に企...
特許権、不安定さが内在する権利

(27)特許権の不安定さを生む要因 その2;審査での裁量幅(進歩性判断)

「進歩性」は、審査官が当業者が先行技術をもとに容易に考え付けたかどうかを総合的に判断して決定されるが、容易に考え付けたかどうかの論理付けには、いくつかの先行文献の中から審査官が適切なものを採否するが、その採否には審査官の個人差が生じ得る余地...
特許権、不安定さが内在する権利

(25)特許性とはなにか? ~新規性、進歩性、産業上の利用可能性~

発明を特許として認めてもらうためには、特許庁の審査を受けなければならない。審査のポイントは、当該発明の新規性と進歩性の有無である。先行技術調査によって見つかった先行技術と、当該発明とを対比することによって、特許性が判断される。発明が特許とし...
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