特許権、不安定さが内在する権利

1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(20)特許権を行使するための費用は高いか、安いか?

特許権を権利行使するために必須の費用は、特許権取得費用と、特許権維持費用とであり、いずれも特許庁に支払う。特許の専門家の弁理士に依頼して出願した場合、さらに弁理士費用がかかる。費用は、特許権から直接的に得られるライセンス収入や事業収益だけで...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(19)パテントトロールに対抗する;社外資源を利用した無効化調査

パテント・トロールに対抗する最も有効な方法は、問題の特許を無効化することである。無効化のためには、特許が無効であることを示す証拠(無効資料)を見つけることが必要になる。米国では、有効な無効資料を見つけるために、報奨金を支払って、公開で無効資...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(18)特許発明の実施を目的としない特許保有;パテント・トロール(PAE)

特許発明の実施を目的とせず、高額なロイヤルティー(ライセンス料)や和解金を得ることを目的として特許を保有する者(パテント・トロール、PAE)に対して、米国では様々な対策が打たれてきた。日本においても、同様な問題が起こることが懸念されており、...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(17)特許侵害を回避するための特許 ~「楯」となるディフェンシブ特許~

特許侵害から身を守るための「楯」として、特許を防衛目的で出願したり、権利化していくディフェンシブ特許の戦略は、攻める武器として特許権を活用する戦略と同じように重要になってきている。「楯」特許は、侵害回避だけでなく、交渉時の材料として活用され...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(16)市場優位性確保のための特許戦術;2.標準必須特許による市場支配

自社特許技術を、市場の標準技術として認めさせることによって、市場優位性を確保しようする特許戦略(「標準必須特許」)は、特許権を切り口として市場を支配する方法と強力である。しかし、問題点も指摘されており、権利行使が制限される方向にある。「標準...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(15)市場優位性確保のための特許戦術;1.パテントプールとクロスライセンス

自社特許技術の実用化にあたって、競合他社の特許も実施に必要な場合には、クロスライセンスやパテントプールといった相互実施許諾の形の契約が検討される。金銭的や技術開発上のメリットなども期待できる。特許権を事業に活用していく伝統的な考え方は、独占...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(14)特許権による市場独占 ~クローズ戦略の限界~

特許権を武器にして、市場で独占排他的な地位を占めるという考え方(クローズ戦略)は、伝統的な考え方であるが、特許の権利切れによってその寿命が尽きた場合、一挙に市場を失うこともあり得る(パテントクリフ)。また、グローバル化などによる競争激化や技...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(13)特許権行使の考え方 ~事業におけるクローズ戦略とオープン戦略~

特許発明を事業展開に活用する考え方には、独占排他的に実施する考え方(クローズ戦略)と、他社に実施許諾し、特許技術を利用させて、自らの技術を普及させる考え方(オープン戦略)がある。特許権を取得すれば、独占排他的に特許発明を実施することができ、...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(12)発明者の稼ぎ ~職務発明~

企業内業務での発明は、発明者から譲渡を受けるか、職務発明規定などに基づいて、企業は特許権を保有でき、発明者はその見返りとして経済上の利益を受けられる。経済上の利益として、各企業は特許報奨制度を設けているが、発明者からの訴訟対策に加え、人材確...
1-1. 「特許権」でなにが得られるか?

(11)特許力 ~特許の「非金銭的」価値~

特許権の価値評価方法として、特許出願者の権利化意欲と他社への影響度に基づいて評価する「パテントスコア」(特許スコア)という考え方があり、資産価値とは異なる形で、特許力の評価に利用されている。特許の価値評価として、「パテントスコア」という考え...
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