Masa-F

特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<6>サントリー・容器詰飲料特許

サントリーホールディングス株式会社の特許第6274725号は、Na、K、Ca、Mgなどが配合されていながら、呈味が改善された飲料に関する。一個人から異議申立てされたが、サントリーは請求項をすべて削除する訂正を行ったため、対象とする請求項がな...
邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【20】進歩性欠如の考え方;数値限定発明(2)有効数字と誤差

数値限定発明で注意を要するのは、「有効数字」(有効桁数)と「誤差」(測定誤差、製造誤差)の問題である。 これまでの判例では、四捨五入や誤差を含めた数値範囲まで、権利範囲(技術的範囲)を広げることは認められていない。特許権が及ぶ数値範囲を確認...
特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<5>キッコーマン・野菜エキス特許

キッコーマン株式会社の特許第6244494号は、特定の野菜成分(白菜、タマネギ、キャベツ)からなる、汎用性の高い野菜エキスに関する。異議申立てされたが、野菜成分の種類とそれらの含有量を限定する訂正を行い、権利維持された。キッコーマン株式会社...
邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【19】進歩性欠如の考え方;数値限定発明(1)臨界的意義と別異の効果

数値限定を用いて発明を特定している特許の無効化に際しては、数値範囲の記載された先行技術文献を見つけるとともに、発明の効果が、顕著なものではないことや、公知の効果とまったく異なる別の効果ではないことを主張できる先行技術文献を見つけることが重要...
特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<4>アサヒビール・非発酵ビールテイスト飲料特許

アサヒビール株式会社の特許第6105992号は、嗜好性を向上させるために、非発酵ビールテイスト飲料(ノンアルビール)の含硫化合物の濃度を低減させる製造方法に関する。異議申立されたが、アサヒビールは製造条件の一部を削除する訂正を行い、進歩性有...
邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【18】進歩性欠如の考え方:容易想到の論理構築

進歩性欠如の理由での無効化には、進歩性を否定する方向に働く要素と肯定する方向に働く要素との両方を理解した上で、当業者が発明を容易に想到できたことを主張できる論理を構築(論理付け)できる先行文献を見つけられることが必要である。「進歩性」につい...
特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<3>株式会社波里・胡麻ペースト製造特許

株式会社波里の特許第3699439号は、主に「ごま」ペーストの製造方法に関する。特許登録後12年程経ってから、かどや製油株式会社が進歩性欠如の理由で無効審判請求したが、主張は通らず、権利維持。かどや製油は知財高裁に出訴した。株式会社波里の特...
邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【17】新規性欠如の考え方;上位概念と下位概念

新規性に関する無効資料調査をする際に注意すべきことは、資料の公開日(閲覧可能日)とともに、上位概念と下位概念の考え方の理解である。上位概念で表現された発明は引用発明として認定可能だが、下位概念で表現された発明は認定されない。上位概念と下位概...
特許権、不安定さが内在する権利

特許を巡る争い<2>サントリー・ビールテイスト飲料特許

サントリー株式会社の特許第6087625号は、消泡剤を添加して、ノンアルコールビールの味のボディ感等を改善する製造方法特許。異議申立に対して、サントリーは、含有成分の濃度範囲の限定および消泡剤の種類と添加濃度の限定を行った結果、進歩性有りと...
邪魔な特許の潰し方 ~無効資料調査と情報提供~

【16】「先行」技術とは? ~資料の公開日の証明~

「先行技術」として、1.広く配布された刊行物(頒布された刊行物)、2.電気回線(インターネット等)を通じて公衆に利用可能となった情報、3.講演等を介して知られた公に明らかにされた情報(公然知られた発明)、4.商業実施されているなど公に実施さ...
error: Content is protected !!