特許

特許権、不安定さが内在する権利

(27)特許権の不安定さを生む要因 その2;審査での裁量幅(進歩性判断)

「進歩性」は、審査官が当業者が先行技術をもとに容易に考え付けたかどうかを総合的に判断して決定されるが、容易に考え付けたかどうかの論理付けには、いくつかの先行文献の中から審査官が適切なものを採否するが、その採否には審査官の個人差が生じ得る余地...
特許権、不安定さが内在する権利

(26)特許権の不安定さを生む要因 その1;新規性判断

発明技術の「新規性」は、先行技術と対比して、相違点があるかどうかで判断される。先行技術調査が不適切であったり、発明技術や先行技術の理解が不十分であると、誤って判断されるリスクがある。発明した技術を「特許」として認めてもらうためには、特許庁に...
特許権、不安定さが内在する権利

(24)特許権取得のプロセス ~特許審査制度~

特許権は、特許庁に特許出願し、審査請求の手続きを行って審査を受け、審査の結果、「拒絶の理由を発見しない」と判断されれば「特許査定」を受けることができ、特許料支払い、特許原簿設定登録の手続きを経て、権利行使できるようになる。なぜ特許権は不安定...
特許権、不安定さが内在する権利

(23)特許権行使の制約要因;無効の抗弁と訂正

特許侵害訴訟では、訴えられた側は特許権無効の主張(無効の抗弁)で対抗する。特許が無効になれば、権利行使できない。一方、特許権者は、権利内容の「訂正」によって、無効を回避することを考える。特許権を巡る争いは、通常の訴訟と比べ、複雑な様相を呈す...
特許権、不安定さが内在する権利

(22)特許権行使の制約要因;労力、時間、費用

自社の特許権が侵害されているのを発見しても、相手方に警告するまでには様々な検討が必要であり、すぐに権利行使できるわけではない。訴訟を起こしても、実際に差止請求権や損害賠償権を行使できるようになるまでには、かなりの時間・費用を要する。特許権の...
特許権、不安定さが内在する権利

(21)特許戦争の実態

裁判所での訴訟件数は顕著に増加していないが、特許権の有効性・無効性を争う特許庁での特許異議申立の審理件数からは特許を巡る企業間の争いは一段と熱を帯びてきているように見える。特許権を巡る企業間の抗争は、「下町ロケット」の題材である。より専門的...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(20)特許権を行使するための費用は高いか、安いか?

特許権を権利行使するために必須の費用は、特許権取得費用と、特許権維持費用とであり、いずれも特許庁に支払う。特許の専門家の弁理士に依頼して出願した場合、さらに弁理士費用がかかる。費用は、特許権から直接的に得られるライセンス収入や事業収益だけで...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(19)パテントトロールに対抗する;社外資源を利用した無効化調査

パテント・トロールに対抗する最も有効な方法は、問題の特許を無効化することである。無効化のためには、特許が無効であることを示す証拠(無効資料)を見つけることが必要になる。米国では、有効な無効資料を見つけるために、報奨金を支払って、公開で無効資...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(18)特許発明の実施を目的としない特許保有;パテント・トロール(PAE)

特許発明の実施を目的とせず、高額なロイヤルティー(ライセンス料)や和解金を得ることを目的として特許を保有する者(パテント・トロール、PAE)に対して、米国では様々な対策が打たれてきた。日本においても、同様な問題が起こることが懸念されており、...
1.2.「特許権」をどう利用するか?~権利行使の考え方~

(17)特許侵害を回避するための特許 ~「楯」となるディフェンシブ特許~

特許侵害から身を守るための「楯」として、特許を防衛目的で出願したり、権利化していくディフェンシブ特許の戦略は、攻める武器として特許権を活用する戦略と同じように重要になってきている。「楯」特許は、侵害回避だけでなく、交渉時の材料として活用され...
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