2018-03

特許権、不安定さが内在する権利

(30)特許権の不安定さを生む要因 その5;言葉(文言)の解釈

特許権の権利範囲は、「特許請求の範囲」に記載された「請求項」の「文言」に基づくが、「文言」が明確でない場合には解釈を巡って争いが起こる。その場合は、出願書類(明細書、図面)、出願時の技術常識、審査経過を考慮して、特許権の及ぶ「技術的範囲」が...
特許権、不安定さが内在する権利

(29)特許権の不安定さを生む要因 その4;各国による審査基準の違い ~食品用途特許~

技術開発の成果の十分な保護を図る目的で、審査基準が大きく改訂された例が食品の用途発明の扱い。公知食品の用途特許は、従来は新規性無しとされていたが、認められ得るように変わった。しかし、主要国では認められていない。「特許・実用新案審査基準」の冒...
特許権、不安定さが内在する権利

(28)特許権の不安定さを生む要因 その3;審査基準は変更される

特許庁の審査基準は、技術開発成果の十分な保護推進や法改正などに応じて、都度、変更されるものである。裁判所の判決によって審査基準が改訂された例に、プロダクト・バイ・プロセス形式の発明があり、最高裁判決を受けて、より厳格に審査されるようになった...
特許権、不安定さが内在する権利

(27)特許権の不安定さを生む要因 その2;審査での裁量幅(進歩性判断)

「進歩性」は、審査官が当業者が先行技術をもとに容易に考え付けたかどうかを総合的に判断して決定されるが、容易に考え付けたかどうかの論理付けには、いくつかの先行文献の中から審査官が適切なものを採否するが、その採否には審査官の個人差が生じ得る余地...
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